VOD(動画配信サービス)を使い始めてから、映画はほぼ自宅で鑑賞している。
ゆえに映画館のスクリーンで観る機会は激減……。寂しいけど、VODの利便性を一度体験してしまうとやむなし。“水は低きに流れ、人は易きに流れる”って言葉があるように、より便利な方より楽ちんな方を選んでしまうものw
ただ、VODとはいえ映画好きなら自宅の視聴環境にはこだわりたいところ。そう、できれば自宅でも映画館かのような気分で、いや限りなく映画館に近い環境で映画を視聴したい!映画好きなら誰しもがそう願うはず。
となると、理想は憧れのホームシアターセットだ。でも自宅が賃貸だったり狭小だったすると厳しい。そもそも嫁の理解が得られない。なので、現実は液晶か有機ELテレビにサウンドバーくらいが関の山に。悲しい……。
がしかし!たとえそうだとしても、映画視聴に関する機器に欲望は尽きないもの。環境と財布と嫁が許す限りで自宅で映画館気分を追い求めることは誰にも止められやしない!テレビ!スピーカー!プロジェクター!
というわけで、この記事では俺が映画を観るにあたって現在利用している視聴環境と、憧れの視聴環境についてまとめてみた次第。題して「現実と理想のはざまで……」w
あくまで個人の趣味嗜好にもとづいた内容なのでご了承を。
テレビ

テレビは、2012年頃に買った「パナソニックのプラズマテレビ」を使ってる。
当時、すでに液晶テレビが攻勢でプラズマテレビは劣勢だった。プラズマは高くて暗いから安くて明るい液晶に押されてたんだよね。でも映画好きとしては色、とくに黒の沈みにコダワリたい。ゆえにプラズマ一択だった。
ほんとは「パイオニアのKURO」が欲しかったけど予算的に手が届かなかったw
もちろん映画を観るときは部屋の電気を消して(できるだけ暗くして)深く沈む黒色を堪能している。ただ、プラズマテレビはどうしても外光や照明が映りこむので、部屋をできるだけ暗くしないと画面に集中できない……。
なので昼間よりは夜間での観賞、配置は光が写り込まない位置、カーテンは遮光がおすすめ。とにかくプラズマは環境をそれ用に準備して整えてやらないと本領を発揮できない。ちょっと手のかかる子なのだー。
もしこのプラズマテレビを、今買い換えるとしたら……
Panasonic VIERA TH-55JZ2000

パナソニック ビエラ 有機ELテレビ「TH-55JZ2000」
2021年の今、選ぶならパナソニックの有機ELテレビ、2021年モデル VIERA「TH-55JZ2000」一択!
各社の有機ELテレビはどれもLGが製造・供給してるパネルを使っているので、画質は似たり寄ったりなのが実状。なのでそこまで画質にこだわりがなければ、好きなメーカーの有機ELテレビを買っても十分美しい画像を堪能できる。
がしかし!パナソニックのVIERA「TH-55JZ2000」は他とは違うのだ。他社同様にLGパネルを使いながらも、自社で独自に設計した構造・素材をディスプレイに採用することで、圧倒的な明るさとコントラストを実現しているコダワリっぷり。
ゆえに、映画好きなら気になる「黒」の表現力も秀逸。パナソニックは同じ自発光デバイスのプラズマディスプレイで培った技術や、パイオニアKUROのノウハウを取り込むことで深い黒を実現しているのだ。素晴らしいぞ。
2021年のモデルは、独自設計のカバー一体型放熱プレートで、放熱性能と輝度性能を高めた「Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイ」で、コントラストがさらに向上。
さらに、イネーブルドスピーカーでより立体的なサウンドを実現している。部屋が広くない自分としては外付けのサウンドバーが不要になるくらいの音なのかどうか気になるわー。
家電量販店でも他メーカーの有機ELテレビと黒の深さを比べてみても違いは明らかだった。マニアックではあるけれど、映画好きなら画質&黒にこだわりたいところだし、映画視聴メインならなおさら譲れないところだなと。

もちろん、予算と部屋の広さが許すなら、映画好きとしてはより広い画面。憧れの65インチを狙いたい。「迷ったら大きい画面を選べ」これがテレビ購入時の絶対的な格言ですが、さすがに価格が手強い……。年末ごろにどこまで下がってるか……。

SONY BRAVIA KJ-55X9500H
有機ELは高い!予算オーバー!という場合、もし俺がコスパ重視で液晶テレビを選ぶなら、ソニーのブラビア「KJ-55X9500H」にする。
ソニーの液晶テレビは独自の高画質プロセッサー「X1 Ultimate(エックスワン アルティメット)」により、液晶テレビとしては圧倒的な高画質。もちろん、液晶パネルの構造上限界があるので有機ELの画質にはおよばないものの、それでも数年前の液晶テレビとは格段の進化が感じられる。
画質だけを追い求めれば有機ELテレビ一択だけど、有機ELにも悩ましいところがある。
まずは価格。液晶テレビに比べると倍以上の価格になる。次に液晶に比べてパネルの寿命が短く焼き付きリスクも高い。そして前述したように有機ELは昼間のリビングでは光が画面に反射して見づらい。
特に画面の反射、これが一番悩ましい。有機ELは「グレア」パネルなのでかなり反射してしまう。利用してるプラズマテレビもそうだけど、外から光が入る明るい部屋だと光が画面に映り込みまくって正直見づらい……。
ここで重用になるのが、映画鑑賞メインで高画質を求めても、46時中映画だけを観るわけじゃない!という点だ。一般的な家庭であれば昼間にテレビを見たり夕方から夜にかけては地上波がメインになるはず。そうなると日中の有機ELの映り込みはかなりのストレスに……。
有機ELの圧倒的な高画質も、その性能を引き出す環境がなければ意味がないということだ。もちろんホームシアターばりに真っ暗な環境が用意できるなら問題ないけどそれができるなら苦労はしないw
そういう意味では、液晶テレビという選択肢も十分ありえるんだよな。昼間よくテレビを視聴する、外から自然光が入る明るい部屋という場合は、液晶テレビを選んだほうが満足感が高いだろうと。
というわけで、映画視聴だけにこだわらず、日中の地上波テレビ視聴とのバランスを取るなら液晶テレビもありだ。そして選ぶならできるだけ画質にはこだわりつつコスパ重視でいきたいので、あえて2020年モデル狙いで、ソニーのブラビア「KJ-55X9500H」を選びたい!

サウンドバー

今使っているサウンドバーは、ソニーのサウンドバー「HT-X8500」だ。
2019年春、愛用していたパイオニアのサウンドバー(HTP-SB550)が突然故障。サウンドバーが無い状態のテレビの音は貧弱すぎてとても耐えられない。ていうか音が聞こえない。すぐにサウンドバーを調べまくって、発売直後だったソニーのサウンドバーを購入した。
購入のポイントは、テレビの前に置けるすリプでコンパクトなバータイプであること。近所迷惑になるので重低音は優先度下げてウーハー無しであること。さらに、最新の音声フォーマット「ドルビーアトモス」「DTS:X(R)」などに対応してることだった。
HT-X8500は、フロントスピーカーだけで、3次元の立体音響を実現するサラウンドが売り。ただ賃貸なので音量をそこまで上げられず包み込まれるような臨場感は味わえてないけど低音は思ってたより響くし映画を観るには十分な迫力。これはいい買い物だった。
そんなお気に入りのソニーのサウンドバー「HT-X8500」だけど、もしサウンドバーを買い替えるなら……
パナソニックの「SC-HTB900-K」

今はこれといった商品がないんだよなー。バー単品となるとYAMAHAのYASシリーズが対抗だけど、HT-X8500と比べて優位性がないし、それなら低音重視でウーハーモデルに惹かれるけど、狭小住宅な今の部屋だと嫁OKが出ずどうにも難しい……。
もしウーハーがOKなら、パナソニックのVIERA「TH-55JZ2000」との相性も考慮しつつ、3.1chで構成された中高音と台詞の聞きやすさを重視して、パナソニックの「SC-HTB900-K」を選びたい。
Dolby Atmos®(ドルビーアトモス)、DTS:X®/Virtual:X™を採用ってところも素敵だけど、テクニクスの設計思想を取り入れた「JENO Engine」に強烈に惹かれる。まあ賃貸だから音量小さめ縛りがあってそこまで体感できないと思うけどw
予算もなー、少々高めだけど有機ELテレビ購入と同時ならなんとかごまかせるのでは……。無理かw

まとめ
というわけで、自宅で映画を観るさいの視聴環境(現実と理想)でした。
近々、Blu-rayプレイヤーについても追記したいな。VOD最高とはいえ、超お気に入りの作品はやっぱり円盤、それも「Ultra HD Blu-ray」でコレクションしておきたい。素敵な陳列棚に飾って悦に入りたい……と思うのはおっさんだろうかw