シリーズのいいとこ取りで魅力が凝縮された良作だ!1作目の20年後という設定がいいよね。リプリーに放出されたゼノモーフのその後とか興奮するよ。ゼノモーフの進化シーンも印象的で繭から羽化する造形(ちんこヘッド)とか美しすぎたなー。兄弟愛のテーマやアンドロイドのアンディのキャラ変とか酸へのコダワリとか、細かいツッコミはあれどフェデ・アルバレス監督の演出も冴え渡ってた。ドルビーシネマも圧倒的だよ。満足。
ここからネタバレあり!
お気に入りシーンは、ゼノモーフが繭から羽化するシーンだなー。チェストバスターから成体になるまでの課程で繭があったとは!?この設定は初見だったし興奮しまくりだよ。そして羽化するゼノモーフの造形の美しさにたるやだ!あと、フェイスハガーも盛りだくさんでエンタメ感ありまくり。
酸×無重力のシーンも面白かった。一定時間で重力の有無が切り替わる伏線がまさかエイリアンの酸と絡めてあそこで効いてくるとは!ほんと上手いわー。ぐるぐる浮遊する酸の間をすり抜けていくシーンは手に汗握った。エイリアンの血が強酸という1作目からの設定がいかに素晴らしいかを再認識したな。
今回、1作目への原点回帰と言われてるけど、2作目のライフルとアクション、3作目の逃走劇やエイリアン接近、4作目のニューボーンまがいのオフスプリングとか、シリーズのリスペクトとオマージュに満ちあふれているのが見所。アンドロイドのルークの台詞「君たちは生き残れない、同情するよ」はニヤリだったw
監督曰く、『ブレードランナー』に出来たアイテム、“オリガミ”が宇宙船のコックピットをはじめ、いろんなところに置かれているらしい。ぜんぜん気づかなかったよ…。他にもたくさんあるオマージュふくめてこれは再観賞して探さなければならないな。とういうわけで、VODで出たらもっかい観るつもり!
強いて言うならだけど、オフスプリングの造形が惜しかったかなー。ルークがエイリアンから抽出した黒い液体(Z-01)を打った妊婦のケイから産まれた生命体・オフスプリング。プロメテウスに出てきた創造主のエンジニアに近い造形なんだけど、グッとくるものがなかった…。H・R・ギーガーが生きてたらと。
いろいろ言ってるけど、一緒に観た息子は「最高だった!」とご満悦だった。ホラー要素(脅かし系)が多かったのでそこは観てて疲れたらしいけど。★5つらしいw
エイリアン ロムルス(2024)
監督 フェデ・アルバレス
出演 ケイリー・スピーニー, デヴィッド・ジョンソン, アーチー・ルノー, イザベラ・メルセード