『デンジャラス・プリズン』S・クレイグ・ザラーの初監督作品。西部劇なのに食人族?と思ってたら冒頭いきなりの首切りシーンでニヤリw。人食いの原住民に攫われた妻を救いに向かう4人がみな個性的でテンポ遅めの旅路なのにぐいぐい惹き込まれる。特に保安官カート・ラッセルの冷静さと責任感は痺れる。終盤、音楽のない不穏な空気が漂うなかでいきなり人食い族が登場!いきなりのバイオレンス!確かにマニアックだけど最高だ。
以下、ネタバレあり!!!
邦題がとにかくクソで内容が分かりづらいけど、ジャンルとしては西部劇×ホラーだろう。序盤から中盤はまっとうな西部劇で、終盤唐突にホラーかつバイオレンスなノリに。もちろん暴力描写は「デンジャラス・プリズン」同様に容赦なしだ。不気味。不穏。たまらん。
見どころは美人でエロい妻を食われる前に救出したいアーサーが足の怪我で一番足手まといになってしまうもどかしさ。おかげで旅も進まず話も進まずイライラするんだけど、この件のおかげで4人の人間性や関係性が丁寧に描かれて、終盤の怒涛の展開での没入感がマシマシになるんだよなー。
人食い族のビジュアルも白塗りで不気味だし、言葉は持たず喉に埋めた骨の音でコミュニケーションするのも不安を煽る。洞穴で四肢を切断された人食い族の女(妊娠中)が映るけど特に触れずにスルーするとか怖すぎる。このセンスはいったいなんなのか?w
白眉は捕虜となった保安官助手が食われるシーン。展開的に間違いなく食われるんだろうなって思ってたけど、まさか股裂きとは。意味がわからない…。R15+指定も納得w
トマホーク ガンマンvs食人族(2015)
監督 S・クレイグ・ザラー
出演 カート・ラッセル, パトリック・ウィルソン, マシュー・フォックス, リチャード・ジェンキンス