
大好きなチェンソーマンの劇場版、それもレゼ篇とくれば見逃すわけにはいかない。レゼいいよレゼ。ビジュアルはもちろん上田麗奈さんの声が本当に良かった。不幸の極みのようなデンジからすればレゼはまさに掃き溜めに咲く一輪の花だ。そりゃハニトラだと分かってても飛び込むわな、16歳男子だしw プールのシーンは映像化してこその見応え。悲しい結末が辛いよな。レゼ、シーズン2で復活しないかなー。
ここからネタバレあり!
レゼ篇は原作でも屈指の名エピソードだけど、劇場版としての映像化は期待以上だった。ビジュアルはもちろん、上田麗奈さんのレゼの声がもう完璧で、目的のための演技に隠された純粋さと危うさが垣間見える難しい役どころを見事に演じていた。
作画も最高だったなー。ボムに変身するシーンとか爆発シーンとかめちゃ見応えあり。ラストバトルは怒涛の展開で手に汗握るどころの騒ぎじゃなかった。台風の悪魔なんてアニメ以外で表現できるんだろうか。チェンソーマンはアニメで見てなんぼなのを再認識したよ。
プールの件は、『打ち上げ花火〜』のオマージュだろうか。夜の学校のプールで裸で泳ぐとかキュンキュンするし、「私がぜんぶ教えてあげる」とか言われたらもう、16歳男子じゃなくても狂うこと間違いなしだw このシーンの静謐さと親密さが、後の激しいバトルとの対比になってるのがまた良いんだよな。
ラストは切ない。レゼがデンジのところへ向かう途中でマキマに殺されるわけだけど、「私も学校いったことなかったの」というレゼの最期の言葉は、デンジのことが好きだという気付きであり告白だったんだと思う。二人とも「普通」を知らずに生きてきた者同士だからこその共鳴。ほんと切ない。
もしこれから観るなら、シーズン1の総集編を見てから鑑賞するのを強くおすすめしたい。デンジの生い立ちや境遇、夢を知っておくことで、レゼとデンジの関係性がより深く理解できるはずだから。
チェンソーマン レゼ編(2025)