絶賛か酷評かで賛否が分かれるとは聞いてたけど悪い意味で凄まじかった…。途中、一体何を見せられているのか?と心折れそうになったわ…。物語がない展開ぶつ切り台詞も棒読みアクションも言うほど大したことない。この映画の見所を語りたいけど言葉が見つからないんだよ。これはもう庵野監督がライダー愛を炸裂させた結果の大爆死ってことなんだろう。他の「シン」シリーズみたいに監督が別に必要だったな。二度観ることはない。
ここからネタバレあり!
と言いたいところだけど、今書くと突っ込みだらけになりそうなので、少し落ち着いてから追記しよう。NHKのドキュメンタリーも見ておきたいし。(後日、落ち着いたしドキュメンタリーも見たしで以下追記)
ドキュメンタリー見たけど酷すぎる…。監督があんなフワッとしたノリで撮影してたとは。監督って確たるビジョンがあってその実現のために作品撮るもんじゃないの?現場で何も決まってないとか考えがコロコロ変わるとか。そら現場の空気も悪くなるし俳優も愚痴るわw。まだ黒澤監督の「雲待ち」のが理解できる。
一番ショックだったのが、ラストシーンのアクションの演出。ここまで散々に振り回してきたアクション監督を蚊帳の外にして、役者たち3人に殺陣を決めさせるという暴挙。「この泥臭さがリアルだドラマだ」みたいに監督は豪語するけど、結果的にゴロゴロと転がり回るよく分からんアクションにしか見えない悲劇。ひでえ…。
詰まるところ、庵野監督は監督業に向いてないってことなんだろうなー。少なくとも彼の特異なキャラクターを理解して支えてくれる(神輿を喜んで担いでくれる)人たちが周りにいないとまったく成立しないんだなと。『シン・ゴジラ』や『シン・ウルトラマン』は樋口監督がいたからなんとかなってたってことか…。
いや、ほんと久々に地雷のような映画だったわー。庵野監督は何がしたかったんだろう。そこまで信者じゃない俺にはまったくわからなかった。でも賛否で「賛」の意見も多々あるわけで、俺にはわからない見所がどこかにあるんだろう。そこがどの辺りなのか。もう一度観なおせばわかるのかな。いやでもなあw
唯一救いだったのは、映画好きの友人たちと一緒に観に行って、鑑賞後にボロクソ言いあい吐き出しあいながら酒が飲めたことだな。そうじゃなかったら鬱憤溜まりまくりで爆死してたところだw
シン・仮面ライダー(2023)
監督:庵野秀明
出演:池松壮亮, 浜辺美波, 柄本佑, 西野七瀬, 森山未來