良き映画だった。富豪の障害者と粗野な介護人の友情物語。フランス映画らしく大きな事件もなく淡々と進む物語。最後もフワッと余韻を残して終演。まあ事実を基に系の物語だからこれくらいの演出のほうが入り込みやすいな。ただ事実を基に系なのにドリスの配役を黒人に変えたのは少し狙いすぎだし嫌らしい気がするのは否めない。障害者が主役だけどお涙頂戴じゃないところがイイね。ドリスのキャラと可愛らしい瞳のおかげだなw
ここからネタバレあり!
ドリス役のオマール・シーが映えまくりだった。手足の長いすらっとしたスタイルはもちろん、可愛らしい瞳と素敵な笑顔が魅力的すぎるわ。もう、その一挙手一投足を見てるだけで楽しい気持ちになってしまう。ずるいわー。
鑑賞後になんで『最強のふたり』って邦題なんだろう?と思って調べてみたら、原題は『intouchables(インタッチャブルズ)』で、これは英語だと「untouchable(アンタッチャブル)」で、直訳すると「触れられない」「触れてはならない」という意味となる。なるほど、邦題の『最強のふたり』はちょっと違う気がするな。
話題作だっただけに当然ハリウッドでもリメイクされてる。配役が『ブレイキングパッド』のブライアン・クランストン、人気コメディアンのケヴィン・ハートのコンビで、秘書のイヴォンヌ役がニコール・キッドマンという豪華キャスト! なかなか楽しめそうだ。でもこっちでも介護人役は黒人なんだな。ふむ。
ちなみに、フランス映画だけにそれなりに下ネタありなので、感動作だからと小さな子供と一緒に観るのは要注意だ。とはえいえ、直接的な映像はないから大丈夫かな。会話のなかで「3P」て単語が出たときはちょっとヒヤッとしたくらいw
今回、長女のフランスへの興味を後押しする狙いもあって家族で観たんだけど、一番ハマってたのは最初嫌々だった長男だったw。終始、笑ったり突っ込んだりで満喫したらしい。意外な結果だなー。なんなら長女は途中で寝落ちしてたしw
最強のふたり(2011)
監督:エリック・トレダノ
出演:フランソワ・クリュゼ, オマール・シー