
フランス語かと思うくらいのスコットランド訛り英語でなかなか聞き慣れなかった。なんか抑揚がないんだよな。それはそれとして、物語は母と息子の切ない愛の形が描かれていて、息子のために嘘をつく母親の複雑な心情がグッとくる。手紙のやり取りも効果的で感情が揺さぶられたよ。偽りの父親を演じる「ストレンジャー」役のジェラルド・バトラーの存在感が圧巻だったな。ラストもハリウッドとは違う余韻を残す終わり方で良かった。
ここからネタバレ!
息子のフランキーはいつから母親のリジーの嘘(手紙は父親からではない)に気づいてたんだろう。多分だけど、後半のバーでのストレンジャーと姉との会話は難聴ゆえ聞こえてなかった体だったけど、そこで気づいた(もしくは確信した)んだと思う。大人びた賢さがありながらとても優しい子だよ。
ジェラルド・バトラーは『300』のスパルタ王の筋肉ムキムキのイメージが強烈だったから驚いたw。ラスト、リジーと再開したかどうかまでは描かれてないけど、まず間違いなく再開してるだろうな。そんな期待を抱かせてくれたし、あのキスシーンも大人を感じさせてくれて最高。
Dear フランキー(2005)
監督:ショーナ・オーバック
出演:エミリー・モーティマー, ジェラルド・バトラー, ジャック・マケルホーン