面白かった!劇団ひとり監督やるなー。たけしへの愛が溢れてるよ。とにかく柳楽優弥がビートたけしに瓜二つでびっくり。そして大泉洋が演じる師匠の深見千三郎がもう最高。キザで不器用な時代遅れの男を見事に演じきっている。ほんと芸達者だし「芸人だよ、バカヤロー」って台詞はシビレたな。やや演出過多なとこもあるけどそれもまたよし。ただ、今のたけしを特殊メイクで似せて顔出しまでは過剰かな。背中だけでよかったよ。
ここからネタバレあり!
たけしが漫才やりたい!と深見のもとを飛び出してツービートになり売れていくまでの件がちょっと急ぎ足で消化不良だった。たけしが独り早口でボケ倒す漫才はB&Bを参考にしたって話もあるくらいなんだから、ツービートの漫才が出来上がるまでの艱難辛苦をもっと描いてほしかった。まあそこが主題じゃないとは思うけど…。
たけしの師匠が深見だったことはもちろん、深見の弟子に東八郎や萩本欽一がいたなんて知らなかった。当時の浅草には若かりし渥美清もいたんだとか。思わず浅草演芸の歴史に興味が湧いて、いろいろwikiで調べたりとちょっとハマってしまったw
この映画を観終わって、少したけしを見る目が変わったなー。俺がたけしを知ったのは世代的に「ひょうきん族」「元気が出るテレビ」とかで、もう漫才はやっていなかった。時代を作ったコンビだったことを再認識したので、ちょっとツービートの漫才を漁ってみようと思う。
浅草キッド(2021)
監督 劇団ひとり
出演 大泉洋, 柳楽優弥, 門脇麦, 土屋伸之, 鈴木保奈美