息子と二人で大絶賛!『第9地区』のニール・ブロムカンプ監督らしさ炸裂の近未来SF作品。もしロボットは苦手とかB級ぽいとかで見逃してるならもったいない。ヨハネスブルグの貧困と格差、ロボット警官、人工知能(AI)、ギャングスター、兵器ビジネス、ヒュー・ジャックマンの悪役など見どころ盛りだくさん。SFでロボットだけど人間ドラマという秀逸な設定にいろいろ考えさせらる。チャッピーあなどるなかれ。ラストも衝撃!
— ここからネタバレあり! —
心を手に入れたチャッピーがギャングな両親に厳しく激しく育てられ、イジメにあったり殺されそうになったりしながらも、もっと生きたいと心から願うその姿に心打たれたよ。もう途中からロボットに見えなくて、まるで我が子を見てるかのような気持ちになってた…。
息子はチャッピーがギャングにイジメられるシーンが印象に残ったみたいで。腕を切断されるシーンはチャッピーがかわいそうで見てられなかったとかなり感情移入してた。息子もチャッピーをロボットとしては見てなかったんだろうな。
ラストは、チャッピーがボディを交換するだけじゃなく、創造主であるディオンまでもロボットになるという衝撃展開!さらにあいつも…。これは読めなかったなー。
チャッピーの動きがやたら滑らかだなと思ったら、『第9地区』の主演だったシャルト・コプリーがモーションキャプチャーで演じてるらしい。ギャング役のニンジャとヨーランディも南アフリカのラップグループで、ここもブロムカンプらしい配役。
AI(人工知能)で人の心を手に入れたチャッピーの成長が早くてびっくり。赤ちゃんから幼児になって絵本読んでたと思ったら、いきなりパソコンを使ってハッキングまでして最後には意識をロボットに転送するまでになるとは。AIって早熟なんだなw
息子と盛り上がったのがムースを操作するためのヘルメットだ。人間の脳波を測定するための物なのにチャッピーが被って効果あるのか!?そういやチャッピーのアンテナはどう収納してた?と再見したらちゃんと干渉しないような作りになってて大笑いw
ギャング仲間のアメリカがムースに胴体を切断されるシーン。一瞬飛んだような編集だなと思ってたら、やっぱりカットされてたのか。それも今回は監督に断りもなく勝手に日本公開版でのみカットしてたとかで炎上してたらしい。どうしたソニー・ピクチャーズ…。
全部面白かった。展開がなぞすぎる。理解できない予想できない展開だった。チャッピーが燃やされたとき可愛そうだった。「チャッピー家に帰るー。」って言ってるのにみん殴っててとても悲しかった。泣きそうになった。ヘルメットの謎の穴(アンテナのw)は笑えた。最後はみんなロボットになってびっくり。その後が気になる。パート2はないの?
息子の感想
チャッピー(2015)
監督:ニール・ブロムカンプ
出演:デーヴ・パテール, ワトキン・チューダー・ジョーンズ, ヨ=ランディ・ヴィッサー, ホセ・パブロ・カンティージョ, シガニー・ウィーバー, ヒュー・ジャックマン