3作目にして完結編。物語的にはありがち展開だったけどまあ楽しめた。今回のラスボスが名前すら忘れるくらい存在感薄めなのが残念。でも、ドラゴンや飛行シーンのCGはパワーアップしてて見応えあり。ナイトフューリーの雌・ライトフューリーはつるんとしたビジュアルがヤモリみたいでいまいち。もっとドラゴン感がほしかった。とはいえ、一緒に観た息子も楽しかったみたいで良かった。あとは、原作を読み終えるだけだな息子よw
以下、ネタバレあり!!!
びっくりしたのが、ヒックがこれまで目指してきたバイキングとドラゴンの共存共栄を放棄して、地上と地下の別世界で暮らすという判断をしたこと。多様性大好きなアメリカらしからぬオチだよなー。この1、2作目からの方針転換は、今のアメリカが抱える”分断”というテーマに、あえて一石を投じようとしたからなのかドリームワークス!?
あと、結果的にドラゴンとの別離を選択するのなら、故郷の島を出る必要はなかったのになーなと思ったり。まあ、ヒックも無計画にドラゴンを解放して島に連れ帰ってたらそりゃドラゴンが溢れて人間の生活が破綻するわなと。うーん、これも思うに移民受け入れ問題のメタファーなんだろうか。違うかw
楽しめた子供には原作をぜひ読んでほしいな。ただし原作と映画は完全に別物語なので注意が必要。息子いわく、「ヒックはドラゴンと友達じゃない。ドラゴンの解放なんて考えてない」そうだから。
ヒックとドラゴン 聖地への冒険(2019)
監督 ディーン・デュボア
出演 ジェイ・バルチェル, アメリカ・フェレーラ, ケイト・ブランシェット, F・マーリー・エイブラハム