突っ込みどころはあるけど面白かった。冒頭からいきなり荒廃した街で暮らす家族。何かが音に反応して襲ってくるから会話もできない?何かの正体は?どの程度の音に反応する?もろもろ説明が無く観てるこっちも手探りで理解していく必要あり。音をたてると攻撃されるがゆえの静寂という緊張感がたまらない。ホラーだけど描写は抑制されてて血肉もほぼ無いので、これならホラー初心者に最適。今度は子供らと一緒に観てみるつもり。
ここからネタバレあり!
主演のエミリー・ブラントと夫役&監督のジョン・クラシンスキーは実の夫婦だと後で知ってビックリ。さらに、聴覚障害の長女を演じたリセント・シモンズは実際に障害がある人だと知ってまたビックリ。監督自身が実際に聴覚障害を抱えた俳優の起用にこだわったんだとか。正直、最初はなんでこの子が配役されたのか?もっと可愛い子いただろ?と思ってた俺、恥ずかしい…。
ジャンル的にはホラーだけど、どちらかといえばホラー要素は少なめでスリラーとかドラマ寄りかな。謎のモンスターのビジュアルや格闘シーンはもちろん盛り上がるけど、それ以上に家族5人の物語、絆がしっかり描かれているのがいいね。監督の前作が『最高の家族の見つけかた』だけに家族ドラマは得意なんだろうか。観てみないとだ。
ラスト、ニヤリな演出で終幕するのが上手いよなー。続編必見だ!
あと、ネタ的には未見だけど2016年の『ドント・プリーズ』に近そう。目が見えないものなら最近だと『バード・ボックス』とか、少し前なら『ブラインドネス』とかあって、いずれも緊張感ありまくり。
クワイエット・プレイス(2018)
監督:ジョン・クラシンスキー
出演:エミリー・ブラント, ジョン・クラシンスキー