
いまいちだった。これで2時間30分超えは長すぎる。ディカプリオやペン、デル・トロらは頑張ってたけど物語がどうにもつまらない。革命家とか言ってるけど極左の活動家でテロリストだろ。序盤の母親のキチガイぶりはドン引きしかない。アクションもそこそこだし。アカデミー大本命!2度3度観たい!とか言われてるけどそこまでの作品じゃないよな。PTA作品は人を選ぶけどコレはハマらず。とりあえずタイトルが覚えられないw
ここからネタバレあり!
この映画、アカデミー賞最有力!とかスピルバーグが3回観た!とか、やたらと絶賛のレビューに溢れてるけど、かなり作為的な評価に感じる。そこまで面白くないし名作とまでは言えない気がするんだけどなあ。IMAXで観てたら違ったんだろうか。いやそんなわけないなw
162分の長丁場で印象的だったのは、ディカプリオ演じるボブが組織の暗号を忘れて電話でイライラしてるシーンと、ペン演じるロックジョーのマッチョな歩き方と復活からの昇天シーンかな。それ以外はもうほとんど覚えてないレベルだ。
ビスタビジョンで撮影したらしい終盤のカーチェイスもそこまでじゃなかったな。「息もつかせぬ怒涛のチェイスバトル」とか宣伝してるけど、ほとんどチェイスしてないし。娘誘拐からの脱出、反撃、再会までの展開も見せ場として弱すぎる。
だいたいテロリスト視点で物語を語られてもまったく共感できんよ。冒頭で革命思想に陶酔した母親がやりたい放題しててクソ野郎でしかないし、カウンターに白人至上主義の陰謀論のごとき組織を持ってこられても、よけいに萎えるだけだよなー。
ポール・トーマス・アンダーソン監督は民主党支持者なんだろうか。それも強烈な。そうでないとこの物語を描こうとは思わないだろうし、ラストで娘が父親と同じ道をたどるなんてオチも考えられないと思う。
そんなわけで物語も主題も登場人物もまったくハマらなかったけど、キャストの頑張りだけが救いだったかなー。ディカプリオ好きならジャック・ニコルソン化が着実に進んでいる姿が楽しめるw
そもそもタイトルが覚えづらいんだよ。感想書いてる今でもタイトルを思い出せない。なんかピンとこない。とりあえず100分にまとめてくれ。
ワン・バトル・アフター・アナザー(2025)
監督:ポール・トーマス・アンダーソン
出演:レオナルド・ディカプリオ, ショーン・ペン, ベニチオ・デル・トロ, テヤナ・テイラー, チェイス・インフィニティ, レジーナ・ホール