生きる LIVING

生きる LIVING

黒澤明監督の名作『生きる』のリメイク。オリジナルは観てないけど時代設定は同じ1950年代。違いは舞台がイギリスで主人公が英国紳士でブランコで歌うのがスコットランド民謡なことらしい。主人公を演じるビル・ナイがいいんだよなあ。自失で寡黙な老紳士役がどハマりしてる。あと照明も素晴らしくて光と影の明暗を駆使した映像がとても美しい。脚本はカズオ・イシグロ。これかなり秀逸なリメイクでは?オリジナル観たいぞ。

ここからネタバレあり!

ラストシーンと併せて二度歌う、スコットランド民謡の「ナナカマドの木」は死別した妻との思い出の曲という設定らしい。であればもっと妻との回想シーンが欲しかったなー。幼い息子との回想すら少かったし。あればより感情移入できたのにと思うと惜しい。

ビル・ナイは『アバウト・タイム』でもとても素敵なお父さん役を演じてたけど、ほんといい役者だよなあ。こういう酸いも甘いもかみ分けたような枯れた老人が主役の映画、大好物です。

オリジナルの『生きる』は143分で、リメイクは103分だからかなりコンパクトになってる。確かに静かな映画なのにテンポよく観られれたわけだ。果たしてこれが正解なのかどうなのか?やっぱりオリジナル必見だなw

生きる LIVING(2022)
監督:オリヴァー・ハーマナス
出演:ビル・ナイ, エイミー・ルー・ウッド

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この記事を書いた人

東京在住の映画好きアラフィフ男子。オールタイムベストは『ゴッドファーザー』。最近はもっぱらVODでの鑑賞がメイン。でもやっぱりスクリーンで観たい。息子を映画好きにする計画実践中!

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