『仁義なき戦い』から始まった東映の実録ヤクザシリーズの“極北”とまで言われる作品。深作監督で実在したヤクザの石川力夫を渡哲也が熱演してるけどあまりに無茶苦茶で仁義もクソもありゃしない。まさに狂犬。渡は病み上がりで点滴打ちながらの撮影だったらしく納得の狂気だよ。多岐川裕美が幸薄で……。
これまたカルトっぽい評価をえてる作品でもあって、キネマ旬報「オールタイムベスト・ベスト100」の日本映画編(1999年版)では、38位だとか。キネ旬あんまり好みじゃないけど、仁義なきシリーズ好きなら必見でしょう。