今年一本目の映画。重たい内容だったけど寝落ちする暇もない見応え。残された家族を守るために行方不明になった父親を探して村の掟と闇に唯一人抗おうとする少女の物語。救いのない境遇と先の読めない展開に心臓が痛かった。で、表題の「ウィンターズ・ボーン」。つまり「冬の骨」か。ううむ……。
主演のジェニファー・ローレンスの演技が白眉。どちらかというと地味な外見だけど透明感みたいなのがあって目を奪われたなー。身長175cmもあるのか。先日公開された『ハンガー・ゲーム』にも主演してたし、最近注目の若手女優らしい。ゲオでレンタル開始してた『ボディ・ハント』も気になるところだ。
叔父のティアドロップ役のジョン・ホークスがやたら格好いい!最初は叔父のくせに非強力的な態度を取るけど、最後は味方になって一緒に父親を探してくれる。頼りになるぜ。最後の台詞とかたまらんね。画像ググったらかなりの男前で、ちょっとハリー・ディーン・スタントンに似てるような気も…。
しかし、現代アメリカでここまで貧しく閉鎖的な暮らしをしている人が実際に居るのか?とググってみたら、主人公が暮らすアメリカ南部のミズリー州オザーク山地辺りに住む人達は「ヒルビリー」と呼ばれるスコットランド系の移民で、ヒル(丘陵地)に住むビリー(スコットランド人)という名のとおり、斜面と岩だらけの山奥に暮らしながら、今でも極めて貧しい暮らしをしているとのこと。まさにアメリカの闇…。
以下、ネタバレ!
父親の保釈金を払った奴が最後までよく分からなかった。全体を通してセリフが少ないし、説明的もないから理解できず。多分彼奴だろうなー、と鑑賞後にググったらやっぱり村人のボスが指示したっぽい。父親を始末するためにあえて保釈させたってことだろう。
ー ウィンターズ・ボーン
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