時間軸が複雑で少し混乱するけど最後のタネあかしですべてが繋がる。ノーラン監督らしい作品で満足感ありだ。ヒュー・ジャックマンとクリスチャン・ベールが奇術師としての名声を競い合う。見応えあるけど19世紀ロンドンが舞台なのもあってか全体的には地味。スカーレット・ヨハンソンが華を添えている。科学者テスラの瞬間移動ネタはなかなかの妙味。テスラがデビッド・ボウイだったとはエンドロールまで気づかなかったよ…。
以下、ネタバレあり!!!
冒頭で披露される鳩が消えるマジックのネタバレ。まさか消えた方の鳩は潰れて死んでいたとは。この犠牲を伴うマジックの仕掛けが物語の根幹&伏線となるわけで、実に上手いし深い。
さらに、科学者テスラの複製転送装置というトンデモ科学をあえてオチに使うところも面白い。なんでもあり過ぎて賛否分かれるところかもしれないけど俺はぜんぜんOK。映画もマジックも驚かせてなんぼだw
観終わってすぐ幾つかのシーンを観直したけど、なるほどこれは二度観必須の映画だわ。アンジャーとボーデンそれぞれのマジックは薄々感づくところはあるけど、観直してみるとかなり味わい深いものがある。しかし、一番気になるのがマイケル・ケイン演じるカッターの存在だ。彼はどこまで知ってたのか…。
プレステージ(2006)
監督 クリストファー・ノーラン
出演 ヒュー・ジャックマン, クリスチャン・ベール, スカーレット・ヨハンソン, マイケル・ケイン, デヴィッド・ボウイ