
これは凄いわw!低予算ながらアメリカで記録ずくめなのも頷けるヤバさだ!多用されるジャンプスケアはタイミングが絶妙でかなり驚かされたし、暗い照明や逆再生も不気味すぎてとにかく新感覚だった。ホラーとして物語もしっかりしていてオチも上手くまとめてる。なによりニッキーを演じるインディ・ナバレッテの快演というか狂演が素晴らしい。間違いなく憑依されてるレベル。今年ベストかもしれない。やっぱりホラーは面白いよ。
ここからネタバレあり❗
映画部で事前情報無しで観に行ったから、ひたすら驚かされっぱなしのままに終幕。久々に良質なホラーを観て大満足だよ。なにせ製作費はたったの75万ドル。それがオープニング3日間で1,700万ドル強を稼いで全米3位発進、最終的に世界興収4億ドル超えというんだから記録ずくめが過ぎるだろ。
カリー・バーカー監督ってまだ20代なのか。凄い若手が出てきたもんだ。もともとYouTubeでコメディやホラー動画を配信してた人らしいけど、なんと本作の恐怖描写は黒沢清の『回路』に大きな影響を受けてるんだとか。日本のホラーが若いアメリカ人監督を経由して新感覚として返ってくるのが面白い。
ニッキーがほんと怖くて…。愛情がエスカレートして束縛、偏執、発狂していくんだけど、これが自分の身の回りでも起きかねない行為(もちろんやり過ぎだけど)というか、あり得ない行為じゃないから余計に怖いんだよな。少し実生活で思い出すことがあったりもしてマジで震えた。
部屋の隅に佇んで涙するニッキー、照明が暗くて表情はよく見えない。怖い。レストランで突然叫び出すニッキー、じっとこっちを見ている。怖い。王様ゲームで口をへの字に曲げるニッキー、今にも飛びかかってきそう。怖い。もう何もかもが怖い怖すぎるw
そんな怖すぎるニッキーが一瞬、自分を取り戻すシーンが幾つかあるんだけど、あれはニッキーが鏡で自分の姿を見ることで発動してるんだとか。なるほど言われてみれば確かにそうだった。車のミラー、寝室の鏡、ビールの瓶。殺してという言葉は本心だったのか…。
そして主人公のベアーがひたすらダメな男なんだよなあ。自分では決められない、傷つくことから逃げる性格。優しいというよりひ弱な男。最後までどうしようもなかったな…。そしてそんなクズに惚れてしまったサラの悲しさよ。登場人物で唯一いい子だったのにブロックされるとは!悲しい。
ラストシーンは別エンディングがあるみたいだ。もしBlu-rayに入るなら買う!
オブセッション 災愛(2026)
監督:カリー・バーカー
出演:マイケル・ジョンストン, インディ・ナバレッテ