
夏に観てよかった。映画への熱い想い詰まった作品。鑑賞後に爽やかな風が吹き抜けたよ。これがアオハルなのか。いわゆるタイムリープものだけど、早々にネタバレしてしまう展開はちょっと新鮮。そこからの物語も予想を裏切る展開で引き込まれた。ラストもいいよね。時代劇好きとかラブコメ好きとかみんな映画好きでニヤニヤする。「武士の青春」フルバージョンで観たい。ハダシを演じる伊藤万理華の演技力が素晴らしい。乃木坂出身とか嘘だろw
ここからネタバレあり!
ハダシにビート板、ブルーハワイってあだ名が乱舞してて、最初は誰が誰だか分からなかったけどすぐ馴染んだ。キャラ付けが絶妙なんだよな。特に老け顔のダディボーイが最高。もはや先輩、いや顧問の先生の立ち位置w。陽キャの花鈴も嫌なヤツかと思いきや良いヤツだった。
未来の世界やタイムリープの仕組みとかはスルー。でも細かいことはいいんだよって割り切りがいいね。おかげで「過去に作られた映画や想いが、タイムマシンのように時を超えて未来へ受け継がれていく」という映画のテーマにしっかり集中できた。
そしてラスト。ハダシから凛太郎への告白と別れの言葉、そして殺陣。あれは至上のシーンだった。過去から未来へ映画を残していく、その素晴らしさと一夏の恋の輝きを凝縮したようなラストだよ。いや最高でしょう。アオハルかよ。
なにより主演の伊藤万理華がとにかくいい。表情とか姿勢とか。この演技でTAMA映画賞や日本映画批評家大賞の新人女優賞を獲ってるのか。派手な大作じゃないのにミニシアターで動員1位、公開初日から満席続出だったというのも頷ける。
そして「時代劇はラブストーリーじゃん!」は名言。
ちなみにハダシが憧れてる時代劇スターは勝新太郎という設定。あえての勝新w?と思いながらふと気づいたけど、実は時代劇の映画はあまり観てないなと。もちろん『座頭市』も。パッと思いつくのは黒澤明の『七人の侍』『用心棒』、あとは『切腹』くらいかな。まずいぞ…。
サマーフィルムにのって(2021)
監督:松本壮史
出演:伊藤万理華, 金子大地, 河合優実, 祷キララ