スピルバーグ監督らしい軽快なタッチで描かれた稀代の詐欺師の物語。実話がベースらしくディカプリオが演じる主人公・フランク・W・アバグネイル・Jrのなにが凄いって、小切手詐欺で大金を稼いだり、パイロットだ医師だ弁護士だの身分詐称を繰り返した当時まだ10代、未成年だったてこと。映画自体は逃げる詐欺師・レオと追うFBI・トム・ハンクスの関係性が父子のごとく魅せる。父親役のクリストファー・ウォーケンが素晴らしい。
ここからネタバレあり!
劇中、医師から弁護士に偽装するため司法試験に合格する件があるんだけど、事実フランクは19歳でルイジアナ州の司法試験に合格したんだとか。それも8週間ほど勉強しただけで。地頭良かったんだな。まっとうに生きてれば一角の人物に……。
フランクが書いた半自叙伝「Catch Me if You Can 」は誇張も多く事実とは異なる部分も多いらしい。21歳で逮捕・収監されたのち、FBIの捜査に協力をへて、金融詐欺のコンサルタント会社を立ち上げ成功してるとか。凄すぎる。
若かりしエイミー・アダムスが冴えない女の子の役で出演しているのも見どころ。
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002)
監督 スティーブン・スピルバーグ
出演 レオナルド・ディカプリオ, トム・ハンクス, クリストファー・ウォーケン, エイミー・アダムス