事前情報無しで黒人差別ものかと思ったらまさかのゲイものだった。これ系は生理的に苦手なんだけど直接的な描写はなくセーフ。アカデミー作品賞だから期待してたけどこれが作品賞?美しいと評判の映像や色も見惚れるほどではない。人種的政治的な分断が叫ばれたオスカーらしい作品ではあるかな。
黒人×性的マイノリティというネタでアカデミー作品賞まで獲得した話題作だけど、個人的には『ラ・ラ・ランド』で良かったんじゃね?と思う。ゲイものだからどうこうとかじゃなくて、単純に物語としてありきたりだしそこまで響いてこなかった。地味なんだよね。
アカデミー助演男優賞を取ったマハーシャラ・アリは確かに良かった。でも、実質30分くらいの出演でオスカーはやりすぎだし効率的すぎるだろw
以下、ネタバレあり!!!
シャロンはゲイじゃないと思う。ケビンと再開して「俺の体に触れたのは生涯で一人だけ、ケビンだけだ」とか言ってて、もしゲイってだけならそこまで自分を追い込む必要もないんじゃないのと。いじめられていた子供時代に唯一寄り添ってくれたケビンへの愛情がああいう形で出ただけじゃないのかなぁ。浜辺での手コキにミスリードされてる気もするねw
この映画は黒人社会の問題や性的マイノリティの問題とかがテーマではなく、あくまでシャロンという1人の黒人男性の「自分探し」と「ケビン命」な、純粋かつ純愛な物語だったんだろう。そう思いながらまた観てみると違うのかもしれない。まあそれでも地味なんだけどw