
面白かった!『WEAPONS』のザック・クレッガー監督が放つバイオハザードの映画化。あのラクーンシティに何も知らず飛び込むブライアンの、悲劇と報われなさが可哀想すぎる。主人公を普通の青年として描いたのが効いてるよな。怖いのに、笑える。ジャンプスケアは絶妙かつ斬新で、クリーチャーの見せ方もほんと上手い。犬のシーンはマジでびっくりしたw 息子も満足してたし、ゲームやろうかな。
ここからネタバレあり!
前半はホラー、後半はもはやコメディ! 主人公がとにかくFワードばかり連発してて、それだけで笑えるんだけど、その字幕がまた秀逸で。「詰んだ」とか「裏切らないな」とか、同じ罵倒でも場面ごとに訳し分けてて、さすがの翻訳だった。おかげで何度も声出して笑ったw
ゾンビの造形はかなりクリーチャー寄りで、ゲームとはちょっと違う印象かな。寄生獣とか『遊星からの物体X』みたいなビジュアルだった。白眉はやっぱり塊魂でしょう。くるくる回りながら追っかけてくるとか強すぎるw
首なし死体から接続する夫婦とか、その後どんどん巨大化していくのもいい。例の犬はもちろん、少女の寄生獣っぽいくぱあも、地下道にたたずむ白いデブのおっさんも素敵だよ。グロ描写もしっかり見せてくれたし満足。
監督のセンスが光る印象深いシーンも多い。老女が遠くから走ってくるところとか、可愛らしい少女の頭がふっ飛ぶとことか、白いデブのおっさんが佇んでるとことか。あと、屋上からゾンビが降ってくるとこは息子と二人で笑ったな。そして分娩室はただただキモい。
で、「これはバイオハザードじゃない!」と賛否あるみたいだけど、いやそもそも正式な映画化というよりは、設定を借りたスピンアウトだと思うので、その前提で観れば最高に楽しめるホラーだと思う。タイプライターとか、バイオらしい小ネタもちゃんと仕込まれてたし。愛はあったよ。
とにかく主人公ブライアン、生真面目でヘタレなところが最高なんだよな。クズ男だって声もあるけど、ただのヘタレなお人好しなんだよ。あのバッグだけは肌身離さず運んで、仕事への責任感はちゃんとある。でも彼女の妊娠や、父親になることはなかなか受け入れられない。なんなら恐れてすらいる。そのリアルさよ。わかるぞw
途中でアンブレラ社の男女と遭遇したときは、ここから3人旅が始まるのかなと思ったら、早々に、しかも二人とも無惨な形で退場。あ、これは本気だなとw 結果的に主人公の一人旅を貫いたのは大正解。おかげでブライアンの感情や視線にずっと集中できた。やっぱり上手い。
そしてラスト。ブライアンが命がけで届けた中和剤を、ラボの連中は感謝ひとつせず受け取って、さっさと製薬に走る。それを瀕死で見つめながら、相棒のバッグをそっと抱えるあの姿が、あまりに切ない。だからこそ、そこからのお約束の粛清シーンは、もはや清々しくてニヤニヤしてしまった。オチは悲しいけど。
あと、「90分間逃げろ」ってコピーはダサいしズレてるからやめてくれ。
続編あるのかな。あの終わり方なら十分いけるし、興行も好調らしい。期待してるぞ!
バイオハザード(2026)
監督 ザック・クレッガー
出演 オースティン・エイブラムス
