マクドナルドの創業者、レイ・クロックの非道&強欲っぷりが凄まじい。観終わって「マクドなんて二度と行くか!」って気持ちになること間違いなしだw。本当の創業者で家族経営思考のマクドナルド兄弟とフランチャイズ化で拡大経営思考のクロックとの争いは理想と現実のぶつかり合いだけど、所詮、兎は狼に勝てない。非情だ…。映画としては面白かったし学びにもなった。クロックは英雄というより怪物だなー。
以下、ネタバレあり!!!
マクドナルド兄弟は、最終的にフランチャイズ化を推し進めるクロックに経営権を270万ドルで売却。その際に結ばれた「将来に渡っての売上の1%」も紳士協定でしかなく結局払われなかったんだとか。もし払われてたら年間1億ドル以上のお金になったと思うとあまりにも惜しい。
さらに、マクドナルド兄弟は本店をビッグMという名前(マクドナルドは使えない)に変えて細々と続けていたのに、クロックが隣にマクドナルドを出店したことで閉店に追い込まれたんだとか。非道すぎる。鬼の所業だよ。
とはいえ、自己啓発的に心に留めておきたい言葉も幾つかあった。特にこの2つは染みる。
世の中に“執念”にまさるものはない。才能があっても成功できない者はゴロゴロしている。天才も報われないのが世の常だ。学歴も賢さを伴うとは限らない。“執念”と“覚悟”さえあれば無敵だ。
至極共感。執念は継続と置き換えることもできる。続けてなんぼだ。
マクドナルドがもつ特別な何かが欠けている。システムだけじゃない、名前だ。マクドナルドという輝かしい名前。何にでもなれる無限の可能性を秘めてる。音の感じがいかにもアメリカらしいんだ。
ソニーの話を思い出した。これぞブランディング。先見の明だ。
ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016)
監督 ジョン・リー・ハンコック
出演 マイケル・キートン, ニック・オファーマン, ジョン・キャロル・リンチ, リンダ・カーデリーニ, パトリック・ウィルソン, ローラ・ダーン