ザリガニの鳴くところ

ザリガニの鳴くところ

じつに良いい!発見された変死体の容疑者で湿地で孤独に暮らす女カイアの半生を美しい情景とともに丁寧に紐解いていく。単なるミステリーにとどまらない一人の女性の人間ドラマが見応えありだし、カイア役のデイジー・エドガー=ジョーンズの魅力もあってとにかく引き込まれた。湿地帯の映像が恐ろしいほどに美しい。結末も秀逸。自然の過酷さよ。ただ、いろいろと謎が残るんだよなあ。これは原作本読まないと!ってことで即購入

以下、ネタバレ!

とりあえず、リース・ウィザースプーンが映画化権を獲得して制作し、テイラー・スウィフト自らが音楽で参加するという、これ以上ない布陣で映画化されてるのが凄い。批評家の評価はそこそこだったみたいだけど、ベストセラーの映画化ってところでハードルが上がったんだろうか。とりあえず原作読んでみないとな。

でどうしても謎が残るのがラストのオチだ。あの貝殻をどう解釈すればいいのか…。普通ならカイアがチェイスを殺して証拠となる貝殻を隠し持っていた。ゆえにカイアこそ真犯人でしたビックリってことになる。アリバイ工作は法廷で検察が主張したとおりだったんだろう。ただそんな簡単な話だったのかなーと。

カイアからすれば暴力で脅かしてくる相手に屈せず対処した(拳を使った)だけなんだろうし、大自然で育った少女からすればそれが自然だし普通のことだったんだろう。カマキリのモチーフもそういう暗示だし、テイラー・スウィフトの「キャロライナ」の歌詞もそんな感じだしな。

でもだったらなぜ貝殻を残しておいたのか。証拠隠滅なら他に方法があるだろうし。それこそ、チェイスの似顔絵が書かれたような日記みたいな本にわざわざ隠しておく必要なんってあったのかと。チェイスに未練があった?後悔があった?もしそうなら殺人ではなく事故だったのか?うーん、腑に落ちないなあ。

ちなみに、最初の彼氏テイトは優しさゆえの弱さが目立つ男だった。ゆえに遠距離で失敗。花火の約束は守れよー。次の彼氏チェイスは独りよがりで粗野な男だった。でも貝殻をずっと身につけてたりして孤独だったのか。不自由な人生への抵抗だったのか。わからんけど…。

まあなんにしても白眉は主演のデイジー・エドガー・ジョーンズだな。彼女は「次世代のアン・ハサウェイ」て言われてるらしい。確かに似てるわー。透明感があありつつどこか儚げな雰囲気がカイアの役柄に最高にハマってた。まだそんなに映画作品には出てないみたいなので、これから注目だな!

ザリガニの鳴くところ(2022)
監督:オリヴィア・ニューマン
出演:デイジー・エドガー=ジョーンズ, テイラー・ジョン・スミス, ハリス・ディキンソン

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この記事を書いた人

東京在住映画好きアラフィフ男子。最近はもっぱらVODでの鑑賞がメイン。でもやっぱりスクリーンで観たい。息子を映画好きにする計画実践中!

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