戦場でのリアルな意味での血湧き肉躍る描写はさすがメル・ギブソン監督。でも宗教上の理由で「良心的兵役拒否」を貫ぬき銃も持たず結果的に衛生兵として結果を出した主人公には志願兵なら銃くらい持てよと言いたいし俺が上長ならマジ勘弁だわ。あと沖縄戦だけに日本視点で見てしまって悲しくなったよ。
舞台は対米線における沖縄戦。衛生兵として従軍したデスモンド・ドスの物語だけど、映画の中で「沖縄」て言葉は一切出てこない。日本兵の姿や顔もあえてハッキリとは映してない風だし、徹底してアメリカ軍・アメリカ兵士の視点で描かれてたのが特徴的だった。
もちろん営業上の配慮もあったんだろうけど、結果的みは下手に日本側の視点を入れるよりは物語がシャープになってよかったと思う。沖縄戦はあまりに凄惨だし負け戦でもあるから、下手に触ってほしくもないしな。
ちなみに、舞台となったハクソーリッジは浦添城跡周辺部の前田高地のこと。まだかろうじて当時の景観が残ってるみたいなので、沖縄旅行の時には足を運んでみたい。
印象的だったのはデスモンドの奥さん役のテリーサ・パーマー。超綺麗だった。ヨーロッパ風の古風な美人だと思ってたらオーストラリア出身とは。調べてみたら『ウォーム・ボディーズ』のあの子だと!? さらには『明日、君がいない』にも出てただと!?ちょっと観なおしてくるわw
ー ハクソー・リッジ
Amazon: Prime Videoで観る >
Amazon: Blu-rayで観る >