前作『ナイブズ・アウト』に劣らぬ面白さ!孤島で大富豪とその親友たちと謎解きに挑むって設定は前作と似てるけど、また違う見せ方と捻り方でおおいに楽しめた。とくに中盤からの急展開と最後のオチはニヤリだ。なんか上手く転がされた感じだなー。もう1回観ないと駄目だ。名探偵役のダニエル・クレイグがいきいきして嬉しい。豪華キャストも見所だけど、まさかイーサン・ホークやヒュー・グラントあんな端役とは贅沢が過ぎるw
ここからネタバレあり!
といっても、謎解きものでネタバレするのもなんなので、副題「グラスオニオン」の意味をちょっと調べてみた。監督のライアン・ジョンソンがインタビューで、ビートルズの楽曲「グラス・オニオン(Glass Onion)」から影響されたものだと語ってるんだけど、どういう解釈で使っているのかまではよくわからず…。
ブランが相手をとことん打ち負かすことができるような、誇張された比喩として使える何か面白いものを私は常に探しています。そもそも最初からすべてがよく見える状態であるということ。だから、ガラスのような何か透明なものという考えが浮かびました。
グラス・オニオンて言葉はイギリスのスラングで「片眼鏡(単眼鏡)」を意味するらしい。いわゆる片目だけにしてるメガネのことで、イギリスでは富の象徴なんだとか。ジョン・レノンが自分たちの曲を勝手に解釈する人たちをからかうために、意味のありそうな単語を並べた歌詞にしたって話があるそう。
うーん、もろもろ踏まえて妄想するに、ガラスの皮は透明で中心は丸見え。つまり謎解きの答え(犯人も)は最初から見えてるよ。そんな複雑な仕掛けがあるわけでもないし、ああでもないこうでもないと考え悩むもんでもないよ。的な解釈なのかなー。要は難解に見せかけてじつのところ単純なお話ですよ。みたいな?知らんけどw
見終わって、なんか転がされた感じがしたのもこの辺りが理由なのかなー。
ナイブズ・アウト: グラス・オニオン(2022)
監督:ライアン・ジョンソン
出演:ダニエル・クレイグ, エドワード・ノートン, ジャネール・モネイ, ケイト・ハドソン