久々のクソ映画だった。トラウマ級に不快な映画って評判だったけどそれ以前だな。まず物語がつまらない。そしてぜんぜん怖くない。グロ&エロ描写もありきたり。スウェーデンのある村の土着的な風習や祭礼に巻き込まれる主人公たちが一人またひとりと…ってベタな展開なのにこれがまったく盛り上がらない。てか盛り上げようとしていない。途中「これどう落としてくれんだ?」って不安で胸いっぱいだったわ。そんで不安的中だったわ…。
ここからネタバレあり!
ラスト、主人公のダニーの“笑み”をどう解釈すればいいのか。妹と両親、そして恋人クリスチャンを失い、一切頼れるの人がいなくなったダニーが、ドラッグマシマシのトリップ状態で新たに頼りとなる家族を見つけた(ように思い込んでいる)ゆえの笑みなのか。ってこれほぼ洗脳のやり方だろw
あと感じたのが、自由な価値観をもったアメリカとイギリスの男女が生贄として捧げられ、ダニーはすべてを管理され平等に分け与えるコミュニティの価値観に共感?転身?するお話しなのかなって。となると、これまた最近のアメリカで蠢く社会主義への傾倒っぷりが根底にある物語なんじゃないの?って考えるのは穿ちすぎだろうか。
監督自身は人間の本質を描きたかったとか言ってるけど、一方で自身の恋人との別れが反映されてるなんて話を聞くと萎えるよなー。まあ、なんにしてもつまらないのは変わらないんだけど。
ミッドサマー(2020)
監督 アリ・アスター
出演 フローレンス・ピュー, ジャック・レイナー, ウィル・ポールター