7年におよぶ拉致監禁からの脱出劇。監禁から逃げ出すまでは息苦しいけど、5歳の息子ジャックの存在が希望となり救われる。ジャックと母親の再会シーンは無音&スローな演出で胸に迫るよ。むしろ日常に戻ってからの苦悩と葛藤、実父の反応などどれもリアルで…。でもまた最後はジャックに救われるんだ。
母親ジョイを演じたブリー・ラーソンは本作でアカデミー主演女優賞を受賞。さもありなんの熱演だよ。でもジャック役のジェイコブ・トレンブレイの演技が感動もの。まさに天才子役だろ。『ワンダー 君は太陽』でも最高だったしなぁ。もちろん『ザ・プレデター』でもw
拉致監禁という酷い事件をベースにした重たいテーマの映画だけど、決して悲惨で可愛そうなだけの作品で終わってはいないのが素晴らしい。「ハローで始まりグッド・バイで終わる」まさに希望の物語だ。ぜひぜひ。